とあるオフィス、お昼休み
カタカタカタカタ……
A「ようB、昼休みなのに仕事熱心だな~」
B「ん?ああ、キリのいいとこまで終わらそうと思ってな」
A「邪魔した?」
B「いや、だいたい終わったよ」
A「そうか?なら聞きたいことがあるんだけど」
B「俺に答えられることなら、何でも聞いてくれ」
A「今ニュースになってる、ネット犯罪あるじゃん?ウィルスがどうのこうのってやつ」
B「ああ、話題のあのニュースだな」
A「それなんだけど、どうにもわからねーんだよ」
B「確かに知識ないやつは、ちょっと意味わかんないかもね」
A「そう俺ネットとかうといからさー、B詳しいだろ?わかり易く教えてくれよ」
B「まず、今回の件で逮捕の根拠になったのはIPアドレスなんだが……」
A「ちょっと待った、まずそのIPアドレスってのがわからないんだが」
B「ああ、そこからか」
A「そう、そこからよろしく」
B「え~っと、まずIPアドレスってのは、簡単に言うとネット上の住所みたいなもんだ」
A「ふむふむ」
B「ネットでも現実世界と同じで、住所がないとメール、つまり郵便だな、が届かないんだ」
A「ああ、なんとなくわかったよ」
B「それで、今回の事件だが、あ~、同じく現実世界に例えて説明した方がわかりやすいかもな」
A「頼む」
B「ああ、簡単にまとめると、見知らぬ誰かがAの家の住所を書いた手紙で犯罪予告をした」
A「おお」
B「ところが警察は、Aの住所が書いてあったから、見知らぬ誰かではなくAを逮捕したということだ」
A「なんだと!俺は犯人じゃないぞ!」
B「そうだな、この場合誰が見てもAが犯人じゃないのはわかるだろう」
B「普通犯人は、自分の住所なんて書くはずないからな」
A「確かに」
B「今の現実世界の例えなら、Aは事情聴取ぐらいですんだだろう」
B「警察もその辺は、考えるだろうしな」
B「問題は、今回ネット上の犯罪だったということだ」
A「ネットはよくわからん」
B「そう、まさにそこだ」
A「警察もネットがよくわかってなかったってこと?」
B「乱暴ないいかたをすれば、そういうことになる」
B「ただし、警察もそれなりの知識は持っているだろう」
A「じゃあなんで?」
B「警察に、それを見抜くだけのノウハウがまだないということだろう」
B「つまり、経験不足ってやつだな」
A「なるほどな~」
B「まっ!Aも怪しまれないように、ウィルスには気をつけろよ」
B「怪しいファイルなんて開いたらアウトだぜ?」
A「怖いなー、俺ぜんぜんそういうのわからないし」
B「大丈夫、大丈夫!何かあったら俺に聞いてくれよ」
A「ああ、頼むよ!」
B「任せてくれよ」
A「ああ、そうだ早速聞きたいんだけどさ」
B「ん?なんだ?」
A「さっきからお前のパソコン、勝手に動いてるけど何してるんだ?」
B「えっ?」
終わりに
ということで、SSというものを初めて書いてみました。
こういった文章を、今後も書いていきたいです。
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