2012年11月4日日曜日

無意識に出る言葉

こちらの記事を読みました。

駄文12 「~円からお預かりします」|小林泰三の不確定領域

最終更新日が平成12年4月15日なので、今日(平成24年11月4日)から約12年前の記事です。
なぜ、そんなに前の記事を読んだのかというと、敬語について気になったためです。
さらに言うとただの敬語ではなく、コンビニやファーストフード店などで使われる敬語が気になったためです。

例えば
「○○円ちょうどお預かりします。」
「○○円からお預かりします。」
「○○円になります」
などの言葉が気になる対象です。

これらに対して、私が疑問に思ったことは
「ちょうど預かるって何を預かっているんだろう?」
「からってなんだ?」
「いったい何が何になったというんだ?」
ということです。

この疑問を解決するため、私はぐーぐる先生に質問をしました。
その結果、やはり先ほどの例の敬語は誤用であるようです。
先ほどの例だと
「○○円ちょうどいただきます。」
「○○円、お預かりします。」
「○○円です。」
などの表現が正しいようです。
こうして見ると、余計な言葉をわざわざつけてしまっているような気がします。
そして、調べたなかでも熱い議論が交わされていたのが、冒頭で紹介した記事にある「からお預かりします」です。
詳しい内容は、ぜひリンク先をご覧頂きたいのですが、色々な説が唱えられており、なにやら視点を変えると意味が通じたり、通じなかったりするようです。
このあたり、とても興味深いです。

そして、もう一つ調べてわかったことがあります。
どうやら、例の敬語は『バイト敬語』と呼ばれているようです。
バイト敬語という言葉を、初めて知りました。
以下Wikipediaより引用します。
バイト敬語(バイトけいご)とは、レストランやファーストフード店などの飲食店において、アルバイト店員が多数を占めるサービス業界での接客時に特徴的な日本語表現である。
 なるほど、確かにコンビニやファーストフード店などの、アルバイト店員が多いお店でよく聞く気がします。
ではなぜ、アルバイト店員が多いお店で、そのような表現が使われるのでしょうか?
こういった業界は、通常マニュアルに基づいてサービスを行います。
では、マニュアルが間違っているから、誤用が生まれてしまったのかというと、そんなことはないと思います。
人を相手にする接客業ですから、当然言葉遣いには気を使うでしょう。
私の個人的な意見ですが、原因は教育不足だと考えています。
教育にはお金がかかります。
そして、アルバイト店員というのは正社員に比べ、基本的に雇用期間が短いです。
そのため、短期間で辞めてしまうかもしれないアルバイト店員に対してかけられる教育費は、正社員のそれに比べ少なくせざるをえないのです。
これにより、マニュアルをすみからすみまで徹底することは、困難であると言えます。
このことから誤用が生まれ、それを聞いた人が別の場所で誤用し、それを聞いた人がまた別の場所で……
ということを繰り返して、現状があるのではないでしょうか。

というのが私の持論ですが、実際のところはどうなのでしょう?
気になります。


おわりに
私も間違った敬語を、かなりの頻度で気付かずに使ってしまいます。
今回のエントリは、自戒の念もこめて書きました。

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