SSを書いてみました。
君島「やはり、誰かと一緒に生活するというのはいいもんだぜ今井」
今井「お、おう」
どうしてこんなことになったんだろうか。
君島「ん? ぜんぜん飲んでないじゃないか、遠慮するなよ」
今井「ああ、そうだな」
こんなはずじゃなかった。
俺今井宗太は、昼間電話で無料酒を飲ませてやるからと言われ、夜になってこいつ君島真の家までほいほいきてしまった。
無料で酒が飲めるし、君島とは気が合うと思っていたから、誘われたときは乗り気だった。
誘われたときは乗り気だったのだ。
君島「でな、一緒にご飯食べるるとな、味がぜんぜん違うんだ」
――そう、こんなのろけ話を聞かされるまでは。
なぜだ?
どういうことだ?
こいつは俺と同じ人種だと思っていたのに……
30才過ぎて一緒に魔法使いになると思っていたのに……
その君島が最近、かわいい彼女と同棲をはじめたようだ。
ようだと言うのも、実際に俺は彼女に会ってはいないのでわからない。
君島「誰かと入る風呂はいいものだよ」
君島「一人で入る風呂は身体だけだが、二人で入る風呂は心までぽかぽかになる」
は?
一緒に風呂だと?
ふざけるなよ!
なんなんだよ!
さっきから黙って聞いてりゃ、リア充発言ばっかりしやがって!
もうそんなリア充発言は聞きたくないんだよ!
いいからリア充爆発し――
君島「かく言う私も童貞でね」
君島の目は澄んでいた。
時刻は12時をまわろうとしている。
今までのことを思い出してみる。
――そして俺は悟った。
俺たちはしばらく見つめあい、その後硬い握手を交わし、友情を確かめあった。
そして、その晩、宴が終わることはなかった。
fin.
おわりに
お風呂はぽかぽかという温かいテーマを考えていたはずなのですが、どうしてこうなったのでしょうか。
不思議です。
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